カウンシル ファイヤー (アメリカでの組み方)



 1973年にアメリカのサマーキャンプのスタッフ

  として渡米しました。 

  当時1ドル=270円でした。

  シカゴ地区のボーイスカウトのキャンプ場。

  シカゴ郊外かと思いきや、シカゴから400マイル

  離れたミシガン州にある。






  ニューヨークから20時間以上バスに揺られて

  マスケゴンに到着。 

  そこから又車で1時間。

  中央部のツインレイクが目的の場所。





  正式には「オワサピ スカウト リザベーション」
  広さ12000エーカー  約49平方キロ

  オープンは1909年 

  7つのキャンプ場と4つの池を保有している。 




  その一つのキャンプ 「ブラックホーク」

  大きな淡水湖ビックブール−レイクに面している。





  そのビックブール−レイクに陽が傾き、

  2週間のサマーキャンプが始まる。 
  

  ここの施設(リザベーション)は大きく3つに

  分けられている。

  2週間をどんな食事体系で過ごすかである。

  ○ダイニングホールタイプ: 

       食堂で全員揃って「いただきます」(お祈り)

  ○ホットパックタイプ: 

       キャンプサイトに給食車が3食運んできます。

       他の団体との交わりが少なくなります。

  ○サバイバルタイプ: 
  
      完全自炊 あまりありません何処ででもできるから。

       でも安全は保障されます。

 


 
 「ブラックホーク」はダイニングホール キャンプ

   昼間ウォーターチェック

 (水泳能力がどれほどあるかのチエック。

   スタッフも引率者もすべて受けます。)を終え、

  食事も終わってキャンプ最初のプログラムです。





  日が暮れて 参加者が三々五々集まってきます。

 (時間は決まっているのですが・・・

                 そこまで厳しくありません)

  集合場所には松明が1本燃えています。






  集合場所はザワザワ
 
  担当スタッフが手を揚げて「サインズ アップ」

  話を止めて・・という合図です。






  スタッフは制服を着ていて 大きな声を出さずに一言

 「サインズ アップ」

  全員が静かになるまで待ちます。

  中央には先住民族に扮したスタッフが、明かりを持って

  待っています。




  先住民族に扮したスタッフが、先導して

 キャンプファイヤーサイトへ移動します。








  明かりは先頭のスタッフが持っている明かりだけ。
 
  チョット遠回りをしてサイトへ向かいます。






  斜面になっているファイヤーサイトの上部から入場します。 







  前の方から詰めて座ります。

  まだ 「サインズ アップ」

  正面にトーテムが。





 



  明かりは 先住民族の松明の明かりだけ。




 参加者が全員揃うころ、スタッフも揃いだす。










  全員が揃うと・・・

      先住民族は湖の辺へと向かい


         おもむろに湖面へ火矢を放つ










  火矢は薄暮の湖面へと 消えていく












  水辺でしばらくたたずんでいると、

  1艘のカヌーが近づいてくる。





 カヌーには3人の先住民族が・・・







  カヌーから降り立った、三人のいかめしい顔、

   装束の先住民族。 

  もう一本、明々と燃える松明を持って

  ファイヤーサイトへと向かう。






 
  カヌーから持ってきた火を 二つある薪組みに点火する。

 3人の先住民族は腕を組んだまま客席を睨んでいます。







  2つ目の薪組みにも火が入りました。






  会場は先住民族の睨みのせいか話し声一つしません。





  キャンプディレクターがこの地の歴史の話をします。

  勇敢で賢かった チーフ オワサピ




  チーフ オワサピの功績を称えて

  このリザベーションの名前とした・・・・







  そしてチーフ オワサピの魂の試練に近づけるように

  O・A(オーダー オブ ジ アロー)先住民族の

  成人の儀式を開催する。・・・・







  事前に申請していた者が 呼び出される 







  シーンと静まった森の中に呼び出しの声だけが、

  静けさを打ち消している。





 



  呼ばれると判っていても

 その緊張がこちらまで伝わってくる




 そして彼らは先住民族と共にファイヤーサイトから

 消え去っていく。

 明後日の朝彼らは「赤い矢」の襷をかけて帰ってくるが、

 誰も出来事を話さない。 

 話さないことが課題なのかもしれない。





  静寂と緊張の時間が去って、

  残ったスタッフのレクが始まる。








  巧みな指導で皆が楽しく歌いだす。

  隊形が 階段状になっているので、

  客席は動かず、輪唱の歌。

 アクションの入っている歌。 

  3部ぐらいに分かれるコーラス。 





  そして何でこれがおもしろいか

  日本人には理解しがたい色々な チァー




 そして スタッフによる簡単なスキッツ 

 これも始めての日本人には理解できるまで時間が掛かる。






  事務連絡と団体代表者に

  今年の参加記念章などが渡される。 

  終わりの儀式等は無い。




  スタッフの個人紹介は無いが

  担当スタッフの前を通って自分のキャンプサイトへと

  戻っていく。





 



  ダイニングホールで食事を全員で取る以外

  全員が集まってのプログラムはこれだけしかない。 

  スカウトのサマーキャンプは、自分への課題への

 チャレンジであり、一つ上へのジャンプの時





 2週間の始まり。



     そして 最初の夜の出来事は無事に終わった。




 1時間半ぐらいのファイヤー

  水をかけるでもなく 

  このまますべてを燃やしてしまう。 

  始まる前 木を切り倒し 運び 組みながら

  年長スタッフから細かい注意事項や経験を聞きながら

  組んでいく。 

  2週間に1回 一夏に4回だけのファイヤー

  写真は3回分の合成です



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